「1741」
この数は一体何を示しているかわかりますか?
「1741」は日本の全ての市町村の数です!
そのすべての市町村を回って本にした
著者 かつお(仁科勝介)さん
【ふるさとの手帖 あなたの「ふるさと」のこと、少しだけしってます。】を紹介します。
この本をおすすめしたい方は
- いい写真とは何かを知りたい方
- 日常の一コマを切り取った写真のお手本を見たい方
- 物語のある写真を撮りたい方
- 主婦の方
このいずれかに当てはまっている方は必読の写真集です。
また、かつおさんの人柄にもふれて、本の紹介をしていきます!
著者紹介
かつお(仁科勝介) 岡山県倉敷市出身
公式サイト「ふるさとの手帖 (katsuo247.jp)」

彼は大学在学中にバイク(スーパーカブ)で全国市町村一周を達成しました。

そのあと、地元の写真館で写真を学び、
独立して上京しています。
現在はフリーの写真家として活動しています。
鉄道youtuberの「スーツ」さんの本の
写真も担当しています。
市町村一周のきっかけ
大学1年生時に市町村一周旅を計画します。
ふと日本にはどのくらいの市町村があるかを調べた時に
ぜんぶ巡ってみたい!
と思ったそうです。
市町村一周しても卒業できるように必要な単位を大学3年生までに全て取ります。
そして旅行の資金150万円はバイトで稼ぎ切りました。
市町村一周に出発したのは大学3年生の3月26日
初日にスーパーカブから転げ落ち、全治
3か月の重傷を負ってしまいました。
そんなハプニングがありながらも市町村
一周を達成しました。
本の内容
本の内容は、かつおさんがすべての市町村を訪れた
- 風景
- 人物
を撮影した写真集です。
かつおさんの夢でもある
全ての市町村が載った写真集を作りたい!
を実際に達成して作られました。
この本の魅力
①かつおさんの人柄の良さ
私はこの本の重要なポイントは
「かつおさんの人柄の良さ」
だと考えています。
人柄のやわらかさがにじみ出ています。
非常にやわらかい写真がほかの写真家とは違います。
かつおさんとかかわった人は彼のことを
「物腰が低く、話しやすい人」
と語ります。
動画内でも口調がやわらかく、丁寧なことがわかりますよね。
私がTwitterでかつおさんと連絡を取った時の話
当記事を作るにあたって私と面識など全くない、かつおさんにTwitterで連絡を取りました。
すぐに返信が来ました。
ありがとうございます!そして、拙著もとても嬉しいです…。レビューについて、もちろん是非にです嬉しいです!ほんとうにありがとうございます😊
— Katsuske Nishina|仁科勝介 (@katsuo247) August 12, 2022
私はこの返信で感動しました!!
本人としては当たり前のことをしてくれたのかもしれません。
ですが面識のない、初めてやり取りをする人物にこんなやさしい文章を送れる人は少ないと思います。
そういったかつおさんの人柄の良さがこの本に表れています。
②行動力
仁科 勝介さん|写真を撮りながら全1741市町村一周。 日常のささやかな幸せや気付きを届けたい。 |another life.(アナザーライフ) (an-life.jp)
かつおさんは、大学1年生の時に九州を
ヒッチハイクで一周しています。
市町村一周のための資金が足りない時はクラウドファンディングで出資をつのって
市町村一周を達成しています。
東広島市をめぐった時の話
行動力を語る上でかつおさんは東広島市を全部めぐった話を紹介します。
私の通う大学は、広島県東広島市にあります
ですが、私はそんな”自分の住むまち” を
全然知りません。
ちょっとした知識とまちに対する先入観で、
3分くらいなら語れます。みなさんは、”自分の住むまち”を、知っていますか。
観光地や商業地がない、よって、何もありませんか。例えばひがしひろしまには地域が47あります。
何もない場所も確かにあるでしょう。
ですが、そこにも誰かが住んでいて、
毎日あたりまえに眺める景色が必ずあります。今回、ひがしひろしまの47の地域を、
2017年11月から約2ヶ月かけて巡りました。
その記録を、ここに残しておきたいと思います。
ひがしひろしま | ふるさとの手帖 (katsuo247.jp)
自分の住むまちに地域が何個あるんだろう……?
それを調べるだけではなく、自分の目で見る。
実際に動いて感じる。
そういった行動力は見習うべきではないでしょうか?
③人とのつながり
旅行中の主な宿泊先は、ゲストハウスや知り合いの家でしたが、ネットカフェで仮眠をすることもありました。
1回目の旅では9ヶ月のうちきちんとしたホテルに泊まったのは1日だけ、60日以上は誰かの家に泊めてもらったので、多くの人と出会うことができました。
印象的だったのは、旅を始めて5ヶ月、8月の誕生日当日に泊まったゲストハウスでの、年配の男性歌手の方によるライブです。精神的にも体力的にも厳しいこともあったそれまでの旅路を思い出して、その熱い歌を聴きながら号泣してしまいました。また、茨城県龍ケ崎市では初めてお会いしたご夫婦のお家に1ヶ月半ほど滞在させてもらいました。関東を巡る拠点となったのですが、「好きなだけいていいよ」と言ってくださり、人の温かさに心から感激しましたね。
引用 経済学部4年の仁科勝介さんが日本一周の旅を終えました | 広島大学 (hiroshima-u.ac.jp)
かつおさんの旅の中では「人とのつながり」が印象的です。
本の中では人物を撮っている写真がたくさんあります。
大学時代の先輩、友人だけではなく
- シェアハウスで仲良くなった人
- 学校で遊んでいた子供たち
- 警備のおじさん
- クラウドファンディングで支援してくれた人
たくさんの人との写真があります。
特に今はコロナウイルスが蔓延し、人とのかかわりが少なくなりました。
人とのつながりは当たり前ではなく、実は貴重で素晴らしいものだったということを思い出すことができますよ!
人と仲良くなる秘訣
人と仲良くなるための秘訣が書いてあります。
旅の途中で人とふれ合いたい方はぜひ参考にしてください!
旅の途中で仲良くなるケースとして相手に話かけられたから、というのはあまり思い浮かばない。基本的には私が話しかける。そして堂々とよそ者になる。相手の目を見てよそ者らしい元気な「こんにちはーっ!」というあいさつが、「私はよそ者ですー!」というメッセージとなって伝われば、あとは意外と何とかなる。そこには「お邪魔させてもらっていますー!」という気持ちも含まれている。この時に怪しいやつから面白そうなやつにかわる。よそ者で、お邪魔させてもらっているということ。相手へのリスペクトであるし、相手に受け入れてもらえるきっかけにもなる。
ふるさとの手帖 P65
まとめ
今回当記事では
「ふるさとの手帖」の本の紹介と
仁科勝介(かつお)さんの魅力も私の主観でお伝えしました。
かつおさんの人物像・夢を知らないと
ただ「市町村を一周して写真を撮った人が出した写真集」
となってしまいます。
かつおさんの最後の夢である、
「すべての市町村が載った本が作りたい」
その完成形が「ふるさとの手帖」です。
非常に読みごたえがありますので、ぜひ
一度読んでいただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
