京都・大阪駅から鳥取県まで運行している「スーパーはくと」
他の列車と比べてデザインが全く違います。
なぜなら、スーパーはくとは智頭急行が
製造した車両だからです。
スーパーはくとのおかげで智頭急行は22年連続黒字化を達成しました。
今回当記事ではこのようなことがわかります!
- スーパーはくとの凄さ
- なぜスーパーはくとは速いのか
- 智頭急行の速達化への工夫
ぜひ、スーパーはくとの
豆知識を話してみてください!
関西から鳥取に行く手段は2つある。
関西から鳥取に行く手段は2つあります。
①スーパーはくと
②高速バス
スーパーはくと➡所要時間2時間30分 金額 6590円
高速バス➡3時間10分
金額 3960円
速くて快適なスーパーはくとをおすすめします!
スーパーはくとのココがすごい!
とにかくスピードが速い
最高時速130㌔です。
スーパーはくとは、軽油でディーゼルエンジンを動かして動力を得て走る気動車です。
基本的に鉄道は、架線から電気をもらって走るのが主流で、電車のほうがスピードは速いです。
にもかかわらず、電車をどんどん追い抜いていきます!
速すぎて関西~鳥取の定期航空便を滅ぼした
京都・大阪から鳥取県へ旅行するのは以前は鉄道で4時間ほどかかっていました。
そのため、スーパーはくとが誕生する
1994年以前は伊丹空港から鳥取空港までの定期航空便の設定がありました。
しかし、スーパーはくとが登場してから
状況は一変します。
4時間かかっていたのが大阪から鳥取まで2時間半で結ぶようになりました。
そのため航空便ではスピード、値段で太刀打ちできなくなってしまったので、定期航空便が廃止となりました。
スーパーはくとのおかげで智頭急行が22年連続黒字
そもそも智頭急行はJRの前身の国鉄時代に開業する予定でした。
しかし、太平洋戦争や国鉄の経営不振など様々な要因が重なり計画は白紙となりました。
あまりにも工事に着手してくれなかったため、鳥取県をはじめとした沿線自治体が出資して「株式会社智頭急行」を設立。
そして1994年に智頭急行智頭線が開業しました。
第三セクターでの開業です。
第三セクターとは簡単に言うとJR以外の会社が運営している鉄道会社のことです。
なんと1998年から2020年の22年間が黒字経営です。
(流石にコロナウイルスが蔓延してしまったため2021年は過去最大の赤字になってしまいましたが……)
ちなみに第三セクターの7割から8割が赤字経営です。この記録がいかにすごいことか!
なぜ智頭急行がこんなに黒字経営ができているのか?
スーパーはくとは智頭急行が所有している車両のためJRには乗り入れている形となっています。
そのためJRが智頭急行に使用料を払っているため安定経営をすることができています。
気動車なのに窓際にコンセントがある
スーパーはくとには窓側の座席には
コンセントがついています。
いやいや特急だからついているのはあたりまえでしょう!と思うかもしれませんが
そもそも電気を使って走っていない車両が電源を供給することができて、しかも窓側に一つずつあるというのは凄いことですよ!
電光ディスプレイに沿線観光案内が流れる(智頭急行線のみ)
智頭急行線では沿線の情報や裏話などが電光ディスプレイに流れます。
フルカラーLEDで色鮮やかに表示されるため非常にわかりやすいです。
例えば「恋山形」駅は全国でも恋の文字がつく駅が4駅しかないことに着目し、駅舎をピンクで染めた。
そのことで話題となり、観光地化した。
といった裏話が電光ディスプレイに流れます。
読んでいるだけでも楽しいですよ!
前面展望をどの車両でも楽しむことができる
スーパーはくとの先頭車両にはカメラが設置されており、そのカメラから全面展望を楽しむことができます。
どの車両にも全面展望が楽しめるモニターがあります。
特急列車にはなかなかない設備です。
これもJRが所有しているのではなく、智頭急行が所有しているからこそある設備です。
なぜスーパーはくとは速く走れるのか?
スーパーはくとが速く走れるのは、スーパーはくとの車両のスピードが速いということもあります。
しかし、企業努力での速達化の工夫も数多くあります。
そもそも高速で走ることができるように開発した。
智頭急行線が開業する前は、鳥取自動車道が開通しておらず、車で鳥取まで突っ切ることができませんでした。
しかし智頭急行は、今後必ず高速道路が開通する。
車や高速バスは競合となりえると考え、
それらに負けないように最初から高速で走れるように開発しました。
結果として鳥取自動車道が開通し、車・高速バスが走るようになった現在でも、乗降者数にあまり影響がなく安定経営をすることができています。
シェアを持てると安定財源が手に入るので重要ですね!
振り子式を採用している
スーパーはくとは振り子式を採用しています。
振り子式というのはカーブに差し掛かった時に車体を傾けて、スピードを落とさずに通過することができる車両のことです。
そのため高速で走行が可能です。
智頭線内43%がトンネル
智頭線内の43%がトンネルです。
カーブをなくすために、トンネルを数多く掘って直線で走行できるようにしました。
そのため、スピードを落とすことなく走行することが可能となっています。
線形が非常にいい
智頭急行線は速達化のために線形が非常によくなっています。
カーブが少ないのはもちろんですが、駅を通過する際にもスーパーはくとが減速することなく直線で通過できるようにしています。
また智頭急行線内は単線ですが、普通列車が必ずスーパーはくとの走行の邪魔にならないように待避します。
スーパーはくとがすれ違う時は一回だけで「あわくら温泉駅」でのみ、すれ違うようにするなど工夫を凝らしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実は、スーパーはくとは2024年ごろから置き換えが進んでいきます。
今のうちに乗車して智頭急行線のスピードを堪能しつつ、鳥取県の観光も楽しんでください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!